0. Jörg Robertの『インターメディアリティ概論』を、大学のドイツ語の授業で学部生と並んで読んでいる。大学院の本来の所属でドイツ語圏のメディア学はほとんど扱われない(日本語でベンヤミンを読んではいるが)ので、この講義は学部向けでありながら院生の私にも大変役に立っている。これも折角なので、復習も兼ねて面白い部分をピックアップして非公式の講義録を残すことにした。
(ちなみに、後期授業が始まった時、最初はIrina O. Rajewskyの『インターメディアリティ』を読んでいたが、話の抽象度と文法の両面で躓くところが多かったため、J・Robertの今読んでいるテクストに方向転換されました。)
1.『インターメディアリティ概論』は、第5章「映画的記述:フランツ・カフカ Filmisches Schreiben: Franz Kafka」から読み始めることになりました。