今年もまた、春学期が始まった。
院ゼミで、ホルスト・ブレーデカンプというイコノロジー研究者を紹介して頂いた(名前だけ)。
日本語でも十冊近く訳書が出ている。
古代憧憬と機械信仰―コレクションの宇宙 (叢書・ウニベルシタス)
フィレンツェのサッカー―カルチョの図像学 (叢書・ウニベルシタス)
ブレーデカンプの唱える「図像行為論 Bildakt」という概念がイラストレーション研究にどう活かせるかというと、たとえば莫大なバリエーションのイラストの無料配布によって一大現象となった「いらすとや」や、pixivが標榜する「イラスト・コミュニケーション」という在り方を従来のイコノロジーの延長で捉えるといった見方が立てられるのではないかと考えている。
とはいえ、まだブレーデカンプの著作を直接読んだわけではないのでただの安易な推測である。
<参考>
「Bildakt」については東大表象のREPREにわずかながら情報が載っている。
Humboldt-Kolleg 2016 ー Bilder als Denkmittel und Kulturform
思考形態と文化形象としてのイメージ
https://repre.org/repre/vol28/topics/03/
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